教育ビジネスにおけるミラーニューロンのネガティブな作用を抑制する方法。

昨日の午後、妻の実家がある宮城に妻と子供を迎えに行って(妻と子供はここ3週間ほど帰省していたのです)、お世話になったお礼を義両親に伝えて一泊させてもらった後、今日の午後にまた武蔵関に一家揃って帰ってきました。

3週間ぶりに家に賑やかさが戻ってきたことに喜びを感じるとともに、「ああ、静かな時間よ、さようなら」といった気分も同時に味わっています。

 

昨日の夕方、義実家近くにある小さな公園に子供2人(上の娘が先日5歳、下の息子は先日2歳になったばかり)を連れて遊びに行った時、なかなかに肝が冷えるイベントがありました。

公園には高さ3mほどの一風変わったジャングルジムがありまして、落下防止のネットも何もなく、てっぺんに昇ってちょっとバランスを崩せばすぐに垂直落下しそうな構造なのですが。

わが子たちは何の躊躇も警戒心も無くスルスル昇っていくわけですね。

そんな子らを見あげて僕もはじめは「おーおー、頑張れ」と余裕をかましていたのですが、そのうち長男がジャングルジムのてっぺん、綱渡りの綱のような一本しか骨がない場所で、夕日をバックにヨロヨロしはじめまして。

さすがに僕も顔色が変わって、すぐさま後ろから昇って支えてほっと一息ついたのでした。

 

僕の記憶では、子どもたちはこれほどのリスクテイカーでは無かったはずです。しかし書きながら今思い出したのが、その時一緒に遊んでいた他所さまの兄弟の存在です。

彼らの親御さんとも軽くお話したのですが、彼らは公園の近くに住んでいるらしく、このちょっと危険な遊具にも慣れたもの。そしてとても運動神経が良い兄弟なので、実に容易く高いところまで登って行くのです。

今思えば、我が子らは彼らのクールな姿に触発されて、いつもよりだいぶ大胆なチャレンジをしたくなったのかもしれません。

親としては冷や汗をかきましたが、しかし冒険心はやはり持って欲しいとも思っていて、今回の子どもたちのチャレンジは総合的には好意的に見ていますし、あたらしい影響を与えてくれたあの兄弟にも感謝したいところです。

 

「感化される」という現象は、人生全般において非常に重要なファクターです。

人間には周囲の人間の行動選択や習慣、思考、振る舞いや仕草などを自身に反映させるミラーニューロンという神経構造が備わっていて、それは無意識的に、そして良きにつけ悪きにつけ、実によく働きます。

 

僕が現在ブログや写経を習慣化できつつあるのは、間違いなく、一緒に過ごす時間が長い起業家の友人・知人・先輩がたの影響でしょう。僕の主観において、彼らからの影響は非常にありがたいものです。いわば僕は「場」のポジティブな力を借りて自分を変えているようなもので、ミラーニューロンを積極的に活用している、と言えるかも知れません。

一方で、ミラーニューロンが悪い方向の変化をもたらすケースもあります。たとえば、仕事の出来ない上司の下につくと自分のパフォーマンスも低下する。アウトプットの少ないパッとしない部署に所属すると、自分までパッとしなくなる。

こんなケースもありえることでしょう。

 

ミラーニューロンの影響をどこまで見積もるかはその人次第ですが、傾向として、人間は常に周囲の人間から影響を受けていることは恐らく間違いありません。「自分自身の意識は、よく会う5人のミックスジュースである」という表現もあるくらいです。

だからこそ、一緒の時間を過ごす人間は慎重に選択すべきでしょう。

 

ところで、ここで問いかけたいのが「お客さん」という存在との関係です。僕らビジネスマンはお客さんと接することで生きているわけで、つまり彼らからも影響を受けるわけです。

特に「教える」ビジネスをしている人は、たとえば「稼げる」人が「稼げない」人に教え、「スキルがある」人が「スキルがない」人に教え、という構造になっているわけで、

ここで注目せざるを得ないのが、「お客さんと接することによって、教える側にとってマイナスな影響を受けやすい」という側面です。

こう書くと、まるで顧客をバイキンのように扱っているようで気がひけるのですが、教える側のコアスキルにとってマイナスな影響を受けやすいという側面は、教える側として意識する意義があると思っています。

 

たとえば具体例として「精神科医」という職業に注目してみましょう。

 

医者は精神疾患を抱える患者の力になるところにアイデンティティを感じて生きているわけですが、医者がミラーニューロンの存在と概念と効果を知っていた場合、医者はジレンマを感じます。

患者と接して影響を受け、心の病を発症する危険について考えるからです。もし精神疾病を抱えた患者と同質化してしまったら、医者自身までもが病んでしまいます。

こういう場合、精神科医はどうすれば良いのでしょうか。

 

実際、精神科医の方がこうした影響への対策について話しているのを耳にしたことがあって、「患者と接する時は、患者と自分の間に、水族館のような分厚いガラスが一枚横切っていて、空間が隔たっていることを意識するようにしている」のだそうです。

そして患者に何かメッセージを投げかける時は、直接患者に届けるというよりも、横たわっている壁の上空にメッセージを投げかけて、間接的に患者にメッセージを届けるように心がけているのだとか。

 

なかなか抽象的な概念で、僕らが明日からすぐに使える類のノウハウではありませんが、しかし、この考え方自体はビジネスや他の何かを教える時にも応用できる考え方ではないでしょうか。

こうした概念には、先日の記事に書いた「育てることではなく、育つ環境を整備することにコミットする」という考え方にも近いものを感じます。

 

付け加えるならば、お客とコンタクトする頻度や形式についても、サービス提供側が積極的にデザインすることが望ましいでしょう。お客の力になるため、お客と接する。しかし、ネガティブな影響は最小限に留めるよう、コンタクトの機会や距離感をコントロールする。時にはこうした心がけが必要になるかもしれません。

 

ここについては各々 考えや主張があることと思いますが、僕としては実経験を踏まえると、「いつでも連絡ください」ではなく、あえて接触機会を限定した方が、結局はお互いにとって良い結果を招くと思っています。

(顧客との関係を調整する目的はあくまで「価値を提供できる自分で在り続ける」ところにあることは、念押しさせてください)

 

どっしりとした堅牢な自我、あるいは人に翻弄されない軽やかな意識を築けているのであれば、以上で話したような心掛けは不要かもしれません。しかし、まだそこまで至れていない自覚がある方は、参考にされてみてください。

 

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FROM : 伊藤勘司

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ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 勘司

練馬区は武蔵関で、セールスコピーライターやプロモーターをしてご飯を食べています。
ゼロからセールスライターを超える長期企画「GIANT STEPS」運営中。

もともとは千葉の鉄鋼会社で生産管理エンジニアをしていましたが、副業で始めたビジネスで独立しました。

好きなものは、静かで落ち着いたところ全般。ソファーのある喫茶店とか鎌倉の報国寺とか、たまりませんね。最近は座禅とか瞑想とかにも興味あり。

苦手なものは、高いビルがある風景とか人混みとか。あと運動全般。「フットサルやろうぜ!」って声を掛けられると、いつも申し訳なさそうな顔をしてやり過ごします。