これから「教える」ビジネスをするあなたへ。教育におけるコミット対象について。

インドに旅立つ前に形にしようと思っているプロモーションが1件あって、その企画コンセプトやコンテンツ内容について考えています。

今回のプロモーションは「ビジネスを教える系」のもので、というか僕が手掛けるプロモーションのほとんどはいわゆる「稼ぐ系」に属するのですが、こういうコンテンツを提供しているといつも考えることがあります。

それは、「サービスの受け手にとって最も受け取る価値が大きい、最良のサービスとはどんなものだろう」という問いです。

 

僕が提供しているものは情報でありノウハウなわけですが、これは言い換えれば「教育」でもあります。そうして考えているとやがて、

さて、教育とはいったい何だろうか。

というところに考えが至ります。いつもそうです。

僕もこれまで何度か「教える」という経験を積ませてもらってきましたが、悩みはいつも尽きません。何を伝えるのが顧客にとってベストであって、逆に何を伝えないのがベストなのか、という問いに、満足の行く答えが得られた試しがありません。

 

まずは何としてでも目の前の3万円を稼がせるのが吉なのか、それともはじめから長期目線で向き合うべきなのか。

「最初は魚を与えて、それから釣り方を教えるべきでしょう」という意見もありますが、ことはそうカンタンではなくて、はじめに魚を与えてしまうと、ずっと魚を欲しがるだけ…たとえばビジネスにおいては、とっかかりにと始めた「即金性は高いが発展性に欠けるビジネス」に肩まで浸かってしまって、とっかかりのはずがそこに留まってしまって、長期の人生視点で考えると「詰んで」しまう…というケースも見受けられます。

指導のはじめに、指導方針について生徒とコンセンサス(同意)をとって、生徒自身の判断を尊重した上で指導をはじめるのが良いかと今は思っていて、そこであまりに短期目線でしか考えられない生徒とは、そもそも契約しない方が良いのでは、とも思っています。

 

以前、声楽の「ベル・カント唱法」の歌手育成について記述した本を読んだことがあります。結局のところ、歌手を育成するマエストロたちは厳選に厳選を重ねて弟子を選んでいました。彼らの指導スタンスの前提にあるのは、「誰でも一定レベル以上の歌い手になれる」というそれではなくて、「はじめの才能で、ある程度の未来は決まっている」というものでした。こういう厳しい視点も必要なのかもしれません。

僕らプロモーターは「売れれば売れるだけ良し」という立場のはずですから、本来 わざわざ売上を減らすようなことを考えるのはナンセンスですし、実際周囲からそういう声も聞きます。しかし、僕はどうしても教育効果というものを考えてしまいます。

自分がビジネスによって人生が変わったからこそ、そういう、ある意味執着のようなものを手放せないのかもしれません。

 

最近見かけた誰かのfacebookの投稿に「育てようと思うとうまくいかない。育つための環境を整えるべし」というような言葉を見かけましたが、結局はそこに行き着くのではないか、という思いもあります。

教え子(あえて「子」と呼びます)が結果を出すことを心のどこかで期待していると、向こう視点で見た時にそれはプレッシャーとなることもままあります。さらには提供側が「結果」にコミットしすぎると、一見それは素晴らしいことですが、実は教え子の主体性を減じて、依存度の高い側面を引き出してしまうこともままあります。

提供側としては教え子に情熱をかけているつもりであっても、結果的には向こうからエネルギーを奪っていることもあるのです。

 

だから最近 人に何かを教えるときは期待しないよう心がけているというか、それは関心を持たないとかそういうことではなくて、ただ見守るというか。これが最高に難しいのですが…

とにかく、これまでの多少の経験から思っているのは、結果を出させることにコミットするのではなく、相手が自然と育つ環境を整備することにコミットする方がよろしいのではないか、ということです。

以前 主宰していたビジネス塾にゲスト講師をお招きした時、セミナーの後で講師の方から「会場の整備や裏方に徹する姿を見て流石だなと思いました」というような言葉をもらって内心とても嬉しかったのですが、それというのも、まさに自分が心がけているところを見ていただけたからだと思います。

 

単なる呟きになってしまっているのでここらへんでやめておきますが、あなたが「教える」ビジネスをする時の参考になれば幸いです。

今日はこれから妻と子供を迎えに宮城に向かいます。それでは。

 

PS.

見守る、という言葉で思い出したのが、春あたりに那覇に旅して西に歩いて見かけたこの像。海を望む岬、森の中にぽつんと立っていました。像の裏でホームレスが昼寝をしていて、それに気付いた瞬間は飛び上がりました。ほら、像の右下に足が見える、、、

こちらも印象の強いモニュメント。

ABOUTこの記事をかいた人

伊藤 勘司

練馬区は武蔵関で、セールスコピーライターやプロモーターをしてご飯を食べています。
ゼロからセールスライターを超える長期企画「GIANT STEPS」運営中。

もともとは千葉の鉄鋼会社で生産管理エンジニアをしていましたが、副業で始めたビジネスで独立しました。

好きなものは、静かで落ち着いたところ全般。ソファーのある喫茶店とか鎌倉の報国寺とか、たまりませんね。最近は座禅とか瞑想とかにも興味あり。

苦手なものは、高いビルがある風景とか人混みとか。あと運動全般。「フットサルやろうぜ!」って声を掛けられると、いつも申し訳なさそうな顔をしてやり過ごします。