▷「近寄ってはいけない人」を見分けるとても簡単な方法

先日、「どうやって付き合うべきではない人を見分けていますか?」という質問を受けた時、こんな回答をしました。

相手に質問をするのです。

「あなたはこれまで人に騙されたり、ひどいことを一方的にされたことはありますか?」

この質問にどう答えるかで、その人の重要な側面がひとつ理解できます。

 

立派な人は「過去にこんなトラブルにあったけれども、自分にも非があった。その経験からこんなことを学んで、今はこう対策している」と言うでしょう。

加えて、「あのトラブルがあったからこそ今がある」とも言うかもしれません。

 

こうした言動からは、過去の出来事や感情を整理して学びに昇華し、再発を予防する思考習慣が身についていることが伺えます。

こういう人は人間関係でトラブルが起こっても冷静に対処できますし、トラブルをポジティブな幸運にすら転換するパワーを秘めている可能性が高く、

「近くにいるだけでパワーをもらえる人」と言えるでしょう。

自分が過去に失敗を犯した経験がある分、他人の失敗にも理解を示す人物でもあるかもしれません。

もちろん、これだけで「信用に足る人物」だと断定するのは早計でしょうが、相手を判断する材料のひとつにはなるでしょう。

 

逆に、

「あなたはこれまで人に騙されたり、ひどいことを一方的にされたことはありますか?」という質問に対して、

「よくぞ聞いてくれました!聞いてくださいよ、これこれこういうことがあって、あいつは本当に悪いやつなんです」

と興奮して語りだすような人は「関わると苦労する人」である可能性が高いです。

注意したほうが良いでしょう。

 

なぜ注意すべきかというと、

現代日本社会において、ほとんどの場合「一方的な理不尽」は存在しないからです。

もちろん、世の中にはあまりに一方的な非道や理不尽な出来事もあります。例えば「親に虐待される子供」に非は無いでしょう。

とはいえ、法治国家で暮らす社会人同士のトラブルで「100%の被害者」が生まれるケースは稀です。

ほとんどのトラブルでは、そのどこかしらにおいて「喧嘩両成敗」の要素があるはずですし、

仮にそのような要素がすぐには見当たらなかったとしても、

まっとうな精神を持つ人であれば、謙虚に自らの胸に手を当てて「自分にも改めるべき部分があったに違いない」と心構えをするはずです。

 

この観点が抜けている人、謙虚さが欠けている人は

「トラブルを招く過程で自分がしでかしたことを都合よく忘れている」

「事実を誤解したり曲げて解釈したりしている」

「相手の立場に立って気がつくべき視点に気がついていない(自分視点でしか物事を考えることが出来ていない)」

「自分の非や誤ちを認めていない」

「相手を一方的に罵ることで、周囲から自分が社会人としてどういう目で見られるかを客観視できていない」

のいずれか、あるいは複数に該当する可能性があります。

謙虚さと冷静さを失っているからこそ自身を省みる姿勢を取ることなく、厚顔無恥にも「自分は被害者である!」と堂々と主張し、相手を声高に罵るのです。

 

さらに「失敗やトラブルを学びに昇華する姿勢が見えない」ようであれば黄色信号です。

もしその人が現在35歳であれば、35年間、その人は「自分の経験から学ぶ」という思考回路を持たずにここまで来たであろうことが伺えるからです。

そういう人は将来 あなたとの人間関係でトラブルが起こった時、顔を真っ赤にして「こんなことになった原因は、あなただ!」「悪いのはあなただ、こっちは被害者だ!」と一方的に糾弾してくる可能性がありますから、

少なくともステークホルダー(利害関係者:取引先や顧客など)に迎えるべきでは無いでしょう。

 

それから、「失敗した人を嬉々として糾弾したり蔑んだりする人」にも近づかないほうが賢明です。

そういう人は「自分は失敗したことなんて無い」「自分は失敗をするような愚か者ではない」という(誤った)自意識が心にあるからこそ憚ることなく人を糾弾するわけですが、

「常に何事においても完璧で失敗しない人」なんて存在するわけがありません。

いるとしたら、「そもそも何かに挑戦したことが無い人(徹底的に失敗を避けてきた結果、成長やリターンを得る機会をことごとく見送ってきた人)」くらいでしょうか。

 

ですから失敗した人を厳しく糾弾する傾向がある人は、自分を客観視する力が弱い人、自分の弱さに向き合えない人、もしくはプライドが高く過剰に失敗を恐れる人である可能性があります。

あるいはそうでなければ、自身が抱えた怒りやストレスのはけ口を求めて、失敗した人(抵抗できない弱者)に自身の感情を容赦なく叩きつける卑怯者ということになります。

 

そういう人と関係を築くと、

「トラブルに陥った時に自分の非や失敗をかたくなに否定して責任逃れをする」

「失敗を極端に嫌って、少しでもリスクを感じることは一切実行しない(期待値という考え方が無い)」

等の懸念が予想されます。

こういう人もステークホルダーには迎えないほうが良いでしょう。

 

最後に。

この記事を読んで「自分には(面倒な人の傾向が)まったく当てはまらないなあ」と無意識にでも思った人や、

あるいはぼんやりと「へー、そういう人も世の中にいるんだなあ」くらいにしか思わなかった人は、

あなた自身が「関わると面倒な人」である可能性があります。

本当に学びの姿勢が備わっている人であれば、「自分はどうだろう」と常に自己参照して「この傾向は自分にもあるかもなあ」と謙虚に受け止める習慣が板についているはずです。

「関わると面倒な人」は、自覚が無いから面倒なのです。